重版出来!『家紋無双』

重版出来!!!
なんと『家紋無双』の増刷が決定しました!
これも皆様のおかげです!
8月より書店に配本されるそうなので、今よりも書店に多く並びそうです!
見た目だけじゃないかなりガチの家紋本です!

イラストをじっくり見てから、解説を読む。
解説を読んでからじっくりとイラストを見ると、家紋の意味や由来がわかり、それがキャラにもしっかりと反映していることが分かって頂けると思います。
ただの擬人化ではないということが分かって頂けると思います。
まずは手に取って頂ければ!と思います。

是非今後もご支援よろしくお願いします!
宣伝などもガンガンして頂けると助かります!
よろしくお願いします!
https://www.amazon.co.jp/dp/4074306638/

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水害と『家紋無双』発売日

今回の大規模災害の犠牲者に追悼を。

そして現在もまだ救助を待っている方や非難されている方々にお祈りを申し上げます。

 

当ブログで散々宣伝させて頂いております「家紋無双プロジェクト」のスタートである書籍『家紋無双』が遂に2018/7/7に発売致しました。

ご尽力頂きました方々、クラウドファンディングの支援者や協力者の方々、また出版社の方々、本当にありがとうございます。

 

書籍『家紋無双』は早いところでは5日に書店の置かれ、Amazonで購入された方の中で早い方もこの日に到着していたようです。

6日が実は発売日で、全国書店にはこの日から並び始めていました。

ですが、このようなことを言うと失礼なことではありますが、大雨で入荷に遅れがある店が多くあったようです。

今回の大雨では私の地元京都でも多くの被害が出ました。

しかし報道が遅かったせいか、岡山や愛媛での洪水被害があまりにも大きく、ニュースなどで京都の大雨の報道がされると申し訳なく思ってしまう程でした。

京都市内の中心部はほぼ被害はありません。

特にかつての平安京は大丈夫でした。

平安京は大内裏を中心として設置された朱雀大路より西を洛陽、東を長安としましたが、長安側である西は元々湿地的な土地だったようで、水害が出たことから、衰退し、我々が知るところの平安時代の都というと洛陽を示すようになりました。

こちらの洛陽は現在の京都御所が中心ですが、見事にこの洛陽は被害はありませんでした。

長岡京は造営中に川の氾濫が起こり、洪水に見舞われたことで、山代(山城)に都をさらに移動させることしました。

その際、徹底的な治水を行い、水害が起こらない場所とした結果が現在でも効果が出ているように思えます。

 

話は変わりますが、私はここ数年の間、毎年のように「祇園祭講座」を行っております。

祇園祭とは何か? 祇園の神牛頭天王とは何か? 何故7月に行われるのか?

主に祇園信仰と呼ばれるものに焦点を置いて、その関連の話も含めた内容でいつも行っております。

そんな中、話す内容に実は「七夕」の話も含まれています。

簡単にいうと、牛頭天王とは様々な信仰が習合された結果なのですが、主軸となってくるのは「地震」「災害」「疫病」です。

牛頭天王が設置される場所は基本的には断層があるところである可能性が高く、時代が下るに連れてその性質が変わっていき、スサノオとの習合も相まって、製鉄や鉱物の性質も加わっていきます。

祇園信仰のあるところには大雑把にいうと「水」と「牛」のキーワードが存在していることが多いです。

水は「龍」「蛇」「川」「観音」など、牛は「スサノオ」「天満宮」「葬送(古墳や墓地)」「鉱物(特に鉄がらみ)」が目立ちます。

※事細かなことが他にも多々ありますが、ここでは簡潔にします。

 

七夕は中国より渡来した話がベースで、各所で色々な変化を遂げていきます。

故に七夕の話には色々なパターンの話が存在しておりますが、それぞれの話を見えてくるのは「洪水」がキーワードでは無いかということです。

洪水という災害が起こった後には疫病が広がる可能性が高いです。

牛頭天王は疫病を撒き散らす神であるといいます。

つまり牛頭天王を鎮めるために行っているのが祇園祭とも解釈出来るということです。

洪水、即ち川の氾濫、即ち龍(遠呂智)が暴れ、牛頭天王が疫病を撒き散らす。

もしこれらが本当であれば(私の主張が正しければ)先人たちは常に警告してくれているのかもしれません。

しかし時代が下るに連れて、その意味はどんどん失われていき、一般的な解釈の祭は見た目だになってきたように思えます。

そもそも何故夏に祭が目立つのか。そこを再度考えてみても良いのではないでしょうか。

 

今年は特に宣伝をしていなかった祇園祭講座なので、現在申込は非常に少ないですが、これらのお話を詳しくさせて頂きます。

当日の飛び入り参加も可能です。詳しくはリンク先をご覧下さい。(facebook

https://www.facebook.com/events/1961756417192048/

 

今回の大雨で宣伝することにかなり躊躇しておりますが、『家紋無双』ではそんな祇園信仰を具現化した「窠・木瓜」紋や「祇園守」紋も収録しております。

家紋は「家」(一族・血族)を守って貰うために設定したシンボルです。

歴史的に家紋となっている紋の多くは突き詰めると「守る」という意味に集約されています。

紋が持つ意味や意義を具現化して視覚的に表現したものが今回の『家紋無双』です。

イラストについては10名の絵師に描いて頂いており、絵柄もまさに十人十色です。

好みは人によっても違いますし、評価も違います。

ですが、それぞれのイラストには私が家紋研究家として研究した家紋の意味や意義をなるべく多くお伝えし、イラストになるべく反映して頂いております。

絵だけでは分からないことはしっかりと解説させて頂いております。

「イラストを見て、解説を読む」「解説を読んでイラストをじっくり見る」

これでその家紋が持つ意味をしっかりと理解出来るでは無いかと思います。

一部の紋については現在も謎を残しているものもあり、それらには私なりの研究結果を反映させると共に疑問符を残しているものもあります。

 

擬人化とかこの手のイラストが苦手な方、色々な方がおられるのは承知ですし、このプロジェクトを受ける時から批判についてはある程度想像もしていました。

それでも私は家紋で主張したいことが非常に多くあります。

また、少しでも家紋が話題になってくれるとそれだけ次世代に繋がっていくことであると考えています。

内容には自信を持っていますので、是非一度偏見などせずに一度見て貰えると嬉しく思います。

 

また、今後は本に書き切れなかったことや裏設定などは公式サイトのコラムに掲載していく予定をしております。

今後とも「家紋無双プロジェクト」をよろしくお願い致します。

 

書籍『家紋無双』は全国書店にてお求め頂けるほか、Amazonなどのインターネットのネットショッピングでも購入可能です。

(ネットで購入可能なサイトは前回のエントリーで書かせて頂いております。

書籍『家紋無双』著:森本勇矢(知楽社)遂に発売!

7/7(土)より全国書店にて書籍『家紋無双』が発売します!
全国書店では7/6(金)より並ぶお店が多そうです。
引き続き公式サイト「家紋無双」もよろしくお願い致します。

ネットでは下記で購入可能ですのでよろしくお願い致します。
※他にもあるかもしれません



書籍『家紋無双』と家紋無双石鹸三種

「家紋を擬人化」ってなんやねん

家紋無双」がクラウドファンディングで初日7時間半で目標達成した後、メディアリリースも出されて、徐々にその知名度が広がってきており、大変嬉しく思っております。

ありがとうございます。


主にTwitterでの拡散が多いのですが、私もチェックしていると、もちろん好意的なご意見も多い家紋無双のですが、一方で批判的な意見があるのも事実です。
私としては「やっぱそう思うよね」という印象です。
っというのも、私自身も「家紋を擬人化ってなんやねん」と正直思うところもあります。
『刀剣乱舞』が出てきた時も、「何でもかんでも擬人化ってどうなの」と思ってました。
その後、続々と目立つ擬人化モノが増えてきてます。
そこで「家紋まで擬人化!?」という反応。そうだよね、と私も思います。
他の擬人化モノについては私は詳しくないので何とも言えないのですが、気づけば擬人化が溢れてきている今の世の中にも少し慣れてきた自分がいるのも確かですし、今の世の中の流れに物申したところでそれが止まるわけでもないし、私にそんな力も無い。
流れに身を任せるのも良いんじゃないのか?
そんな思いも正直あります。
他の擬人化モノもそうだと思いますが、中身までしっかり見て頂けると納得頂けると私は思っています。


そもそも「擬人化」というものは人が大昔からやってきたことです。
こんなことを言うと問題があるかもしれませんが、世界の神話に登場する神々はそもそも自然を神格化したもので、神格化とはいわば、擬人化に似ています。というか、私は擬人化だと思っています。
自然という人知を超えたもの。目に見えない得体の知れない力。説明が付かないような事象。
これらは現代では科学で説明出来ることも多いですが、大昔の人たちからしてみれば、人では無い大いなる力であると感じたでしょうし、それを神とするのも頷ける気がします。
日本は八百万の神々という概念がありますし、これは全てのものに神が宿っているという考え方です。
付喪神(九十九神)という神は使い古された道具に神が宿るという考えで、これが『百鬼夜行絵巻』のようなものを作り出します。
これは都の外に捨てられた道具が問題になっていたことから生まれた当時のエコロジー概念です。
擬人化と言えば『鳥獣戯画』は有名ですし、今も親しまれています。


そして家紋は例えば、実際に存在する植物の特性に意味などを持たせ文様化し、それを一点集中のアイコン化したものが紋です。
日本は非常に簡略化することを得意とする文化を現代まで築いてきています。
例えば絵画にしてもイラストにしても写実的なものが海外では非常に多いです。
近代では写真なのか絵なのか分からないレベルの写実的な絵を描く人も海外に多いです。
アメコミにしてもコミックの表紙はやけにリアルだし、ファンタジーのイラストなどもリアルなものが非常に多いです。
一方日本ではマンガやアニメなどを見るとその絵のベクトルがそもそも違っていることがよく分かります。
鳥山明氏の絵を見ても元々は劇画調で描かれていた絵が、徐々に簡略化されて、素晴らしいバランスの絵を描かれるようになりました。


このような「擬人化」と「アイコン」の文化を組み合わせたものが今回の「家紋無双」です。
一からのスタートであったため、至らないことも多々あります。
しかし「家紋無双プロジェクト」はまだ始まったばかりです。
今後の展開にも注目して頂けると幸いです。


「家紋無双」即日達成!クラウドファンディング

昨日お伝えした家紋擬人化プロジェクト「家紋無双」のクラウドファンディングですが、開始日の夜に目標額に早くも達成しました!
皆様のご支援のお陰です!ありがとうございます!
一部のリターンはまだまだ残っておりますので、引き続きのご支援ご協力をよろしくお願い致します。

まだ少しですが、「自分の家の家紋を擬人化する」という支援コースもまだございます。
よろしくお願い致します!

https://www.makuake.com/project/kamonmuso/
プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢
京都市在住。41歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
一般社団法人京都家紋協会代表。
京都家紋研究会会長。
日本家紋研究会副会長。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。
ご連絡はFacebook、Twitter、Instagramなどからお願いします。

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