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2011-05-23

『女紋』出版の経緯 其の五 ~小冊子編2~

『女紋』出版の経緯 其の四 ~小冊子編1~よりの続き。



一度作り上げたものを再構築する。
このような作業は非常に骨が折れるものだ。
それまでの女紋では「発生、継承、デザイン」と大きく分類し、さらにこれを細分化するような形式であった。

これは近藤雅樹氏著書『おんな紋 血縁の フォークロア』に基づいた考え方。
この考え方を否定するつもりは全くないが、これをそのまま使うのは単なる二番煎じでしかない。
親父の出した研究の結果を示すにはこの土台を一度崩す必要性があると思った。
そもそも親父は「分類、分類」とそこに囚われすぎていて、
「女紋を知らない人」「家紋すら意味がよく分かっていない人」
このような方々に理解して貰うための「わかりやすさ」が抜け落ちていた。
一つの分野に没頭してしまうとこのような危険性が出てくる。
全てが主観になってしまうのは危険なことだ。
客観的な見方は当然必要であり、そのためには「はじめてその分野に触れる方」も重要視しなくてはならない。

「ここをこんな感じにして」
「こんな風に変えたらどうか?」
など、それまでの「家紋研究」や現在では『歴史読本』への原稿に私が注文をすることは少なくない。
その度親父は原稿を書き直したり、また新たに書いたりするわけだが、意外と私が勝手に変更する事も多い。

女紋における「6つの習慣とその継承」もその典型的なものである。
以前の大きなリニューアルで分類を3つに分けた。
さらにこれらは分類される訳だが、これではあまりにも分かり辛い。
無理矢理の分類することに何の意味あるのであろう? それに疑問を感じていた。
そこで私は分類ではなく、それら全てが習慣なのだから習慣別に分けてはどうか? 
と考え方を変えることにしたのだ。
それが「6つの習慣とその継承」である。
これは以前の「発生、継承、デザイン」を織り交ぜたものだ。
母系紋や替え紋は言うまでもなく、女紋という習慣だ。
その習慣の形が違うだけの話。
それに名称を付けること自体「混乱」してしまうのでは? 
と言うのが本音ではあるが、文章にする場合はまた違うのかも知れない。

私的には未だに馴染めないのが「アレンジ紋」という表現だ。
これに変わる良い言葉はないだろうか・・・。



つづく

ARK@遊鵺
プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢


京都市在住。38歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
京都家紋研究会会長。日本家紋研究会理事。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。

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