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2011-05-09

屋号

現在私が調査を行った墓地の数がまだ少ない。
しかしそこで出会った家紋だと思い込んでいたものが実は屋号であるという事実も徐々に浮上してきた。

前回のエントリーでお伝えした「山形に縦棒に点」は結局のところそれが何かは分かっていない。
家紋worldさまが似た家紋をお教え下さったが、どうやらそれとは違うようだ。
教えて下さったものは「竪一つ引きに星」であった。
こちらが発見したものは「竪引き」にしては先端部が丸い。
「星」にしても小さすぎるように思えるし、ずれた箇所に刻まれている。
これで一番不可解だったのは「山形」と「縦棒に点」の刻まれた時期が違うというものだ。
見た目にはどう見ても「縦棒に点」が後から刻まれたものにしか見えないのである。

果たして家紋にこのようなことをするのであろうか?
その真意はともかく、墓石の調査を行っていると見えてきたことがある。
それは「側面に刻まれているものの多くが字のものが多い」ということだ。
屋号?
例えばこの写真のように刻まれている。(写真内右に壷)

日本家紋研究会会長の高沢等氏に伺ったが、
「こちら(関東方面)とは墓石の形状も違うし、このように(側面などに)刻まれているものはあまり見ない」
とおっしゃっていた。

そしてこれらは屋号ではないかということになっていくわけだが、その特徴を下記に示しておく。

■側面に刻まれている。主に上部
■屋号と思われるものの下には「○○屋」刻まれていることが多い
■側面に刻まれている以外に、正面に家紋が刻まれている場合がある
■江戸時代~大正時代にかけての墓石に多い

これらは私自身が調査を行って感じたものであり、間違っている可能性もある。
ここで始めて「屋号」をインターネットで検索してみた。
私はてっきり「屋号=ロゴ」、つまり現代における会社のロゴだと思い込んでいたが・・・。
自分の無知に呆れた。
屋号についての説明は省く。
簡単ではあるがウィキペディアでよろしく。

さらに「買物独案内」という文献があることを知った。
これは現代でいういわばタウンガイドのようなもの。
『江戸買物独案内』『商人買物独案内(京都買物独案内)』『商人買物独案内(浪華買物独案内)』、『甲府買物独案内』などが存在する。
主に大都市の商職種を掲載した文献だ。
これには屋号や所在地が記載される。
この文献を見ればどんな屋号が存在するか分かるのだ。

ネットで検索するとデジタルアーカイブもあり、まとめたサイトもあることが分かった。
これらを利用し「家紋か屋号」かの判断も出来るようになるであろうと思う。

私の家紋の調査は今後屋号の調査も必然となってくるだろう。
調査項目がまた一つ増えたことに違いはないが、これもまた家紋をめぐる冒険の一つなのだ。


【今後の課題】
■墓石についてもっとよく知る
墓石調査をしているわりには墓石についての知識が稀薄であるため。
石材関連の情報お持ちの方ご教授願います。


ARK@遊鵺
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プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢


京都市在住。38歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
京都家紋研究会会長。日本家紋研究会理事。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。

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