--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014-11-19

京都府下の寺社紋(寺紋・神紋)

日本の紋章には種類が様々ある。家紋もその中の一つであると考えるのが望ましい。
今回のメインテーマは「寺社紋」。読んで字の如く、「寺の紋」「神社の紋」のことである。
寺院が使う紋章は「宗紋」と寺紋」に別けられる。
宗紋は宗派による紋章。その多くは総本山などの寺紋を宗紋としているケースが多い。
寺紋はその寺の紋章だが、本来は宗紋と区別するもの(?)だが、寺紋が宗紋であるというケースもある。
神社が使う紋は総称として「神紋」といわれる。
神社が祀る御柱の象徴の紋章が本来は「神紋」であり、神社、つまりお社やお宮の象徴の紋章を「社紋」という。
しかし神紋と社紋が同じであることが大多数であるため、御柱の紋章も神社の紋章もひっくるめて「神紋」と呼んでいる。

私は家紋の研究のために、当初は墓地のみを巡っていた。
京都という場所にいながら、神社や寺に興味がなく、家紋のみに焦点をおいていた。
しかし気づけば、寺にも興味を持ち、その付近にある神社にも興味を持つようになった。
やがて、寺や神社の紋の収集も行うようになるが、訪れただけでは紋が何か分からないことも多々ある。
必ずしも神社で紋が見られる、寺で紋が見られる、というわけでも無いのである。
そこで「寺紋・神紋」をまとめた本や文献は無いのだろうか、と調べてみるが、これが無い。
家紋研究家の故丹羽基二氏の『寺紋』『神紋』以外に資料が見当たらない。
全国の寺社紋を調べる、網羅するのは非常に困難である。
今後のテーマとして、徐々にやっていくのは良いかもしれないが、まずは地元の京都から攻めていくのが一番であろうと思った。
現在、私が現在調べているのは京都府下の寺社紋があくまでも中心である。

寺紋を調べるにしても分からない所は連絡先があると電話で聞いてみたり、実際にお伺いして聞いてみたり。
神社についても同じである。
調査を行っていくと大変なのは無人の神社。
実際に訪れて、神紋が瓦などに見られれば良いが、そうでないことが多い。
隈無く探してみるが見つからないことは多々ある。
無人神社の多くは別の神社が兼務しているケースがあるため、そちらに伺って聞くことも可能なこともある。
しかし町中の無人神社の場合はどこが管理しているか、よく分からないことも多い。
個人で管理しておられる場合や店(会社など)が管理しているケース、町の管理のケースや自治体の管理のケースなど様々である。

実際、非常に困ったのが松原道祖神社の神紋である。
インターネットで祭事の様子の写真が見られたが、その幕には「左三つ巴」があった。
巴紋は「神社=巴」とされることもあるので、本当にそれが神紋であるかどうか疑わしいと思った。(もしかしたら無いかもしれないと事前に情報は得ていた)
様々な方法でようやく知ることが出来たが、私のイヤな予感は的中で、
「松原道祖神社の神紋は不明。無い可能性がある。祭事で使われた巴は神社だから巴のような感覚で入れたものであり、特別な意味も無い。左三つ巴、右三つ巴と違って入れていることもあるが、これにも意味は無い」
このような事実があった。

そして非常に困ったのが宗紋。宗紋のまとめのようなものがどうやら存在していない。
例えば装束店などではそのような資料があるのだろうが、一般の人間が一覧に触れることはほぼない。
ネットで調べてみてもイマイチよく分からないケースもある。
宗紋は必ずしも一つではなく、寺によっても使用状況が違うのである。

本能寺にお伺いし、寺紋について伺った時のことである。
私が家紋研究家であることを告げ、寺紋のことや宗紋のことを伺い、
「いつか宗紋や寺紋、神紋などをまとめた本を作りたいんです」
と伝えると、
「是非、作って頂きたいです!我々も欲しい」
そう仰った。
他宗派の紋を知らない方も多いとのことで、そのような本があると非常に便利だと言うのだ。

私が今一番やりたいこと。それは寺社紋を網羅した本を書くこと。
全ての寺社紋を網羅したものが理想であるが、まずは京都に絞った「京都寺社紋」の本を書きたい、そう思っている。
これは家紋の研究にもちろん繋がることである。
いつになるかは分からないが、数年内にはなんとか出したいものだ。
理想は出版社から出すことだが、自費出版しか手はなさそうだ。
さて、どうなることやら。

下記画像は私が描き下ろした寺社紋の一部である。(神紋、宗紋、寺紋が混同された状態ではありますが)
京都府下寺社紋小
スポンサーサイト
プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢


京都市在住。38歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
京都家紋研究会会長。日本家紋研究会理事。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
訪問者数
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1521位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
162位
アクセスランキングを見る>>
リンク
オススメ本

Twitter
カレンダー
10 | 2014/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。