デニムに家紋

近年、和柄がブームだ。
私は呉服業界の人間ではあるが、一般の方と同じく和服は着ない。
着物を日常着としている方には頭の下がる思いでいっぱいである。
しかし現実的には現在の日本の日常着として多くの着物はその機能を果たしていない。
やはり現代には現代にあった服装というものがあり、流行があるので致し方ないことではある。
全ての日本人がかつてのように和服に身を包むのはもはや不可能だ。

和柄のブームがいつの間にか浸透している。
それはまさに和洋折衷。
かつて坂本龍馬が着物にブーツを合わせたが、現代ではそれが逆転してしまっている。

数年前を思い返してみると、今ほど和柄を見かけることはなかった。
しかし今はその意味などを全く知らずに和柄の入った服装をみかける。
完全にファッションとしてのみだろう。
それでも良いと私は思う。
理由はどうであれ、自国の柄を身につけるという行為は素晴らしいことであると私は思うのだ。
今では子供服にも和柄のものは多く、そういった子供服を着る子供もよく見かけるようになってきた。

当然、それらの服に身を包む者のほとんどがその模様や文様についての意味を知っているわけではないだろう。
だが、その意味を知ることもまた重要であると思う。
知ることで深みは増し、和への興味がどんどん沸いてくるのではないだろうか。

私もまたそのような服を普段着としている。
家紋が入ったものも多い。
いずれこのブログでご紹介したいと思う。

ただ、B系ブランドも多いので、「ガラが悪い」「怖そう」な雰囲気があるのは致し方ない・・・のか?


さて、やっと本題に入るが、とある所から依頼を受けていた「デニム」が本日上がってきた。
デニムパンツに家紋を入れるというもの。
これは「レーザー加工」で施したものだ
パンツ


一点物なので家紋はモザイクを入れさせて頂いた。
とはいえ、よくある家紋なので特定はされないと思うが・・・。
(場合によっては削除します)


デニム生地にレーザー加工で家紋を入れるという仕事は数年前から請け負っている。
このエントリーを見て興味が沸いた方はご連絡下さればご質問やご依頼も請けます。

サンプル生地に入れたものはこんな感じです。
サンプル

すでにお持ちの普段はいておられるデニムパンツなどにも入れることが出来ます。
ただ、すでに生地がかなり薄くなっているものは入れることで穴が空く可能性もあるのでなるべく新しいものが望ましいです。


ちょっと宣伝っぽくなってしまったが、このようにして自分のものに家紋を入れるというのも乙なものだ。

ARK@遊鵺
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プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢
京都市在住。41歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
一般社団法人京都家紋協会代表。
京都家紋研究会会長。
日本家紋研究会副会長。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。
ご連絡はFacebook、Twitter、Instagramなどからお願いします。

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