地楡(われもこう)
あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、「ワレモコウ」という植物があります。
一般的に用いられる漢字表記は「吾亦紅」が多いようです。
この植物もまた家紋になっています。以下は私が書いた原稿より。
【地楡(われもこう)】
吾亦紅(われもこう)はバラ科の多年生草本。他に我吾紅、吾木香、我毛紅など漢字表記される。赤黒いこの花の命名の際「われもこうありたい」という思いから名付けられたという説がある。根は地楡(ちゆ)という生薬となり、紋名ではこれを当てている。柳生氏の独占紋。
家紋では「地癒(ちゆ)」と書いてワレモコウとあてています。
紋形は一種類しか確認されておらず、いわゆる稀少紋です。
ちなみに使用家の柳生氏は藤原氏族の大和の柳生です。
原稿ではあまり詳しく書けていませんが、図案は唯一『大成武鑑』という武鑑(※)に一つだけ載るようです。
※武鑑とは
武鑑(ぶかん)は、江戸時代に出版された大名や江戸幕府役人の氏名・石高・俸給・家紋などを記した年鑑形式の紳士録。
で、本題なのですが、
家紋の権威書として名高いものに『日本紋章学』という書籍があります。
これは沼田頼輔氏が書いた、現在の紋章学における基礎を築いたものです。
これにワレモコウも掲載されてます。
『大成武鑑』は持ってないので確認出来ませんが、この書に載るのはそれです。

そしてこれがマツイシステムという会社が作ったデジタルデータを私が少し加工したものです。
(今書いてる本に載せるのは武鑑に掲載されたものをトレース予定。このデータの絵が気に入らないので)

この『日本紋章学』の「地喩紋」の項に非常に興味深いことが書いてあります。
一説によると、他に方言でワレモコウと名のついた植物があって、これを象ったものであり、分類上薔薇科に属するワレモコウとは別の物であるといっているけれども、まだどちらがこれであるかはわかっていない。
また、実際のワレモコウと形状があまりにも異なります。
数ヶ月前、比叡山に行ったのですが、そのときに実際の「ワレモコウ」も見ました。
明らかに家紋の「地喩に雀」で使われる図案のものと違いました。
この事からもやはりその「謎のワレモコウ」では無いか?
と、疑問符を持つしか無いのです。
どの地方の方言かも分かりません。
ただの流言かも知れませんし、沼田氏の間違いの可能性もあります。
ですが、もしご存じの方がおられましたら、情報を頂けると幸いです。
その情報でまた一つ新たな「謎」が溶けるかもしれません。
ちなみにインターネット上をそれなりに検索してみましたが、それらしきものは出てきませんでした。(検索が甘かったかもしれませんが)
【4/2追記】
本日、再び「ワレモコウ」で検索していたのですが、凄くショックを受けました。
http://ytzcghydsu.jugem.jp/?eid=13
このブログで私が書いた「ワレモコウ」のmixi日記がコピペして掲載されていたのです。
微妙に文章が変だったりしますが、明らかに私が書いた日記そのものです。
これを書いた(?)方の名前はアルファベットをランダムに並べたようにしか見えませんし。。。
他の記事もコピペのように見えます。
記事の中に必ず「めがねフェチ」とあり、怪しげなサイトへのリンクがしてあるので
このブログはそのサイトへ誘導するためのもののようにしか見えません。
非常に不愉快です。
それと「ワレモコウ」について少しだけ進展(?)があったように思えます。
検索すると「ワレモッコウ」の名で呼ばれることもあるようです。
原稿や本ブログでは書いてなかったですが、
一説では「割木瓜(われもこう/われもっこう)」とも。
家紋に関わり合いの深い方であれば、「ワレモコウ」の名を聞くとこっちを想像する可能性は高いですよね。
ここに何かヒントはありそうに思えてならないです。
http://www.hana300.com/waremo1.html
こちらのサイトではワレモコウの花を様々な角度から撮ったものを掲載しておられます。
花をよく見てみると「何かが割れたような形状」のものの複合体に見えなくもないですね。
この形状が「木瓜紋」を連想させたのでしょうか?

木瓜紋もまた多くの謎を秘めた紋です。いずれ本ブログにて書かせて頂きます。
仮にそうであったとしても稀少紋である「地喩(われもこう)紋」の形状とは全く違います。
また「唐糸草」という植物があります。
http://www.hana300.com/karait.html
ワレモコウにとてもよく似ており、この植物をワレモコウ、もしくはワレモッコウと勘違いする場合もあるようです。
まぁ、だからなんだ・・・って話しなんですけどね。
それととあるブログのコメントで書いてあったのですが、
子安貝のことをワレモコウと呼ぶ地域があるそうです(千葉?)
結局進展は無いですが、より多くの情報を集めることによって何か分かるかも知れませんね。
そもそも柳生氏「地喩(われもこう)紋」の名称自体が誤りである可能性もあるかも知れませんしね。。。
一般的に用いられる漢字表記は「吾亦紅」が多いようです。
この植物もまた家紋になっています。以下は私が書いた原稿より。
【地楡(われもこう)】
吾亦紅(われもこう)はバラ科の多年生草本。他に我吾紅、吾木香、我毛紅など漢字表記される。赤黒いこの花の命名の際「われもこうありたい」という思いから名付けられたという説がある。根は地楡(ちゆ)という生薬となり、紋名ではこれを当てている。柳生氏の独占紋。
家紋では「地癒(ちゆ)」と書いてワレモコウとあてています。
紋形は一種類しか確認されておらず、いわゆる稀少紋です。
ちなみに使用家の柳生氏は藤原氏族の大和の柳生です。
原稿ではあまり詳しく書けていませんが、図案は唯一『大成武鑑』という武鑑(※)に一つだけ載るようです。
※武鑑とは
武鑑(ぶかん)は、江戸時代に出版された大名や江戸幕府役人の氏名・石高・俸給・家紋などを記した年鑑形式の紳士録。
で、本題なのですが、
家紋の権威書として名高いものに『日本紋章学』という書籍があります。
これは沼田頼輔氏が書いた、現在の紋章学における基礎を築いたものです。
これにワレモコウも掲載されてます。
『大成武鑑』は持ってないので確認出来ませんが、この書に載るのはそれです。

そしてこれがマツイシステムという会社が作ったデジタルデータを私が少し加工したものです。
(今書いてる本に載せるのは武鑑に掲載されたものをトレース予定。このデータの絵が気に入らないので)

この『日本紋章学』の「地喩紋」の項に非常に興味深いことが書いてあります。
一説によると、他に方言でワレモコウと名のついた植物があって、これを象ったものであり、分類上薔薇科に属するワレモコウとは別の物であるといっているけれども、まだどちらがこれであるかはわかっていない。
また、実際のワレモコウと形状があまりにも異なります。
数ヶ月前、比叡山に行ったのですが、そのときに実際の「ワレモコウ」も見ました。
明らかに家紋の「地喩に雀」で使われる図案のものと違いました。
この事からもやはりその「謎のワレモコウ」では無いか?
と、疑問符を持つしか無いのです。
どの地方の方言かも分かりません。
ただの流言かも知れませんし、沼田氏の間違いの可能性もあります。
ですが、もしご存じの方がおられましたら、情報を頂けると幸いです。
その情報でまた一つ新たな「謎」が溶けるかもしれません。
ちなみにインターネット上をそれなりに検索してみましたが、それらしきものは出てきませんでした。(検索が甘かったかもしれませんが)
【4/2追記】
本日、再び「ワレモコウ」で検索していたのですが、凄くショックを受けました。
http://ytzcghydsu.jugem.jp/?eid=13
このブログで私が書いた「ワレモコウ」のmixi日記がコピペして掲載されていたのです。
微妙に文章が変だったりしますが、明らかに私が書いた日記そのものです。
これを書いた(?)方の名前はアルファベットをランダムに並べたようにしか見えませんし。。。
他の記事もコピペのように見えます。
記事の中に必ず「めがねフェチ」とあり、怪しげなサイトへのリンクがしてあるので
このブログはそのサイトへ誘導するためのもののようにしか見えません。
非常に不愉快です。
それと「ワレモコウ」について少しだけ進展(?)があったように思えます。
検索すると「ワレモッコウ」の名で呼ばれることもあるようです。
原稿や本ブログでは書いてなかったですが、
一説では「割木瓜(われもこう/われもっこう)」とも。
家紋に関わり合いの深い方であれば、「ワレモコウ」の名を聞くとこっちを想像する可能性は高いですよね。
ここに何かヒントはありそうに思えてならないです。
http://www.hana300.com/waremo1.html
こちらのサイトではワレモコウの花を様々な角度から撮ったものを掲載しておられます。
花をよく見てみると「何かが割れたような形状」のものの複合体に見えなくもないですね。
この形状が「木瓜紋」を連想させたのでしょうか?

木瓜紋もまた多くの謎を秘めた紋です。いずれ本ブログにて書かせて頂きます。
仮にそうであったとしても稀少紋である「地喩(われもこう)紋」の形状とは全く違います。
また「唐糸草」という植物があります。
http://www.hana300.com/karait.html
ワレモコウにとてもよく似ており、この植物をワレモコウ、もしくはワレモッコウと勘違いする場合もあるようです。
まぁ、だからなんだ・・・って話しなんですけどね。
それととあるブログのコメントで書いてあったのですが、
子安貝のことをワレモコウと呼ぶ地域があるそうです(千葉?)
結局進展は無いですが、より多くの情報を集めることによって何か分かるかも知れませんね。
そもそも柳生氏「地喩(われもこう)紋」の名称自体が誤りである可能性もあるかも知れませんしね。。。
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