『女紋』出版の経緯 其の三

『女紋』出版の経緯 其の二よりの続き。


「女紋」のページを独立のページとしてリニューアルさせ、一区切りがついた頃のことだ。
家紋研究で一つの項目が完成するたびに親父が「プリントしてくれ」といつもいう。
自分でプリントすりゃいいのに、と思いつつ、A4用紙にプリントしたものをホッチキスでとめて渡す。
プリントする機会が多いので、スタイルシートでプリント用のレイアウトも出力出来るようにはしていた。(つもり)

女紋のページもそんな感じでプリントした。ただ、ページが多いのでかなりの量になってしまった。
枚数にすると30枚は越えていただろうか?
家紋研究の頃からそうだが、親父はプリントしたものを必ずコピーで何部かストックしていた。
(要するに○部分プリントしてくれと言われる)
それは得意先に時折「こんなの書いたんで読んでみてください」と渡したりするためにとのことである
「女紋」のプリントも同じように何部か作って、得意先に配ろうと思っていたようで私はそれを止めた。
「さすがにそれだけの量を貰う身にもなった方がいい。A4みたいなでかいプリントを大量に貰っても読みづらいし、保管もしづらいし、迷惑やろ?」
私の意見はこうだった。
「女紋をもっと分かって欲しいんや」
親父の言い分はもっともだが、さすがにA4用紙を束ねたものを渡すのは失礼に当たると思う。
そこで私は考え、言った。
「A4はでかすぎる。半分に折ればA5だし、それを束ねて「小冊子」にすれば渡しやすいやろ?」
親父もこれには納得したようで、それでいこうということになった。

これが後に書籍『女紋』へとなっていく。


ちなみに「女紋」のページが独立したことを期に「女紋」のページをYahoo!JAPANに登録することにした。
当時は今のYahoo!JAPANのようなロボット検索型ではなく、登録型(現在もありますが)がメインだったので、Yahoo!に登録されるかされないかで、かなりアクセスに差が出たものだ。(ちなみにこのときすでに大宮華紋森本のサイトは登録されていた)


つづく


ARK@遊鵺
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プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢
京都市在住。41歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
一般社団法人京都家紋協会代表。
京都家紋研究会会長。
日本家紋研究会副会長。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。
ご連絡はFacebook、Twitter、Instagramなどからお願いします。

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