【家紋の調べ方】家紋がわからない!知らない! 

Twitterから始まった現代家紋
この影響は大きく、家紋そのものも見直されはじめ、今や家紋ブームと言っても過言ではない状況となっている。
基本的に日本人であれば誰でも家紋はあるはずである。
極希に本当にない、というお家もあるが、大半の方々のお家にはある。

家紋を知らない家紋が分からない
そんな方が今のこの時代不自然ではなくなってきてしまった。
これは家紋研究家と名乗っている私からすると悲しいことである。
現代家紋で家紋に興味を持った方は是非ご自分の家の紋をこの機会に知って頂きたいと思う。

さて、今回は簡単に家紋を探す方法をご紹介しておく。

家紋の調べ方
1.肉親、親族などにまず聞く
2.家に家紋が入ったものが無いか探す
3.お墓に行く。(お墓に家紋が彫られているケースが多い
4.それでも無い場合は専門家に相談(有料のケースが多いです)

※「2」の補足:家紋が入った何かがあれば、その何かの全体像と家紋のアップを撮影しておきましょう。家紋のアップはブレたり、ボケないないよう注意しましょう。
※「3」の補足:家紋が入っていれば写真を撮りましょう。(見づらい場合は様々な角度から写真を撮りましょう)
※「4」の補足:「3」で分からなかった時、家の墓のある墓地に自分と同じ名字のお墓があるか探してみましょう。
もしかすると同族の可能性がありますから、家紋も同じ、もしくは同じモチーフの可能性があります。
あくまでも可能性にしか過ぎませんが、相談する際の良い資料になるでしょう。


家紋を撮影する際の諸注意
「家紋の調べ方」の「3」で家紋があった場合、お墓を撮影してください。
ガラケーやスマフォでもOKです。

 1.お墓全体の写真を撮る:これは名字と家紋を同時に写しておくということです。(名字が正面に無い場合は名字が入っている箇所を探してその部分も撮影しておくことが望ましいです)
 2.家紋のアップを撮る:複雑な家紋の場合は拡大して良く観察しないと分からないことも多いです。

次の写真のような感じで2枚撮れていればOKです。(写真は筆者の家の墓です)

墓の全体像
墓の全体像の撮影の一例

家紋のアップ
家紋のアップの一例


※家紋の撮影をしてもよく分からない場合:理想は拓本を採ることですが、なかなか難しいでしょう。可能であればやってみると良いかもしれません。
拓本をする際は乾拓と呼ばれる方法でやるのが一番手っ取り早いです。
拓本墨を購入してみるのが良いでしょう。↓こんな感じです。
http://www.syoyu-e.com/item/takuhon/kantaku.htm
墓をまず綺麗しましょう。
水滴や水分が残らないよう綺麗に拭いて下さい。
古い墓で脆い場合は注意してください。(この場合拓本も諦めることも視野に)
半紙を予め用意しておき、お墓の家紋の部分に半紙をおいて、上から拓本墨を擦っていきます。
余り力を入れず、全体的に円を描くようにゆっくり動かすのコツです。
ただし、石の材質によってはやりづらい場合もありますので、何度かトライする気持ちでやりましょう。


今回は以上です。
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プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢
京都市在住。41歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
一般社団法人京都家紋協会代表。
京都家紋研究会会長。
日本家紋研究会副会長。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。
ご連絡はFacebook、Twitter、Instagramなどからお願いします。

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