スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今、家紋ブームが来ている 現代家紋とは?

今現在、「家紋」がにわかなブームになっているようだ。
家紋研究家、家紋伝道師を名乗っている私にとって非常に喜ばしいことである。


歴史ブーム
ここ数年、歴史ブームである。
戦国武将、幕末志士。
昨年は伊勢神宮、出雲大社の式年遷宮が重なったこともあって、『古事記』『日本書紀』などの記紀神話がブームであり、八百万の神々もフューチャーされている。
それに関連するように古代豪族もまたブームも一つである。
これらの影響、特に戦国武将の影響で「家紋」についての認知がここ数年深まっている。


Twitterにおける「家紋」の話題が近年増えている
私はここ数年、Twitterで不定期ではあるが「家紋」のキーワードで検索している。
数年前まではこれといって家紋で引っかかるツイートは非常に少なかった。
あっても家紋グッズを販売する業者や家紋に関わる業者のツイート程度。
家紋の話題が上がっていても「戦国武将○○の家紋は○○」といった程度のものばかり。

しかしここ最近(2年内くらい?)、徐々「家紋」を含むツイートが急
増しているのである。
今までは「戦国武将」などから付随する形でのツイートが主だったのに対し、近年は「家紋」そのものが話題に上がっていることが増えてきているのだ。

「墓石に入れる家紋を自分で決めたけどこれで良かったのか?」
このような内容のツイートもあり反響を呼んでいる。
この墓石に入れられた家紋は「丸に三つ鱗」紋であった。


余談:三つ鱗紋とトライフォース
この形状はTVゲームの任天堂の名作シリーズである「ゼルダの伝説」にトライフォースという名で登場する紋章である。
※詳しくはwikipediaのトライフォースの頁を読んで下さい。

これはあくまでも「三つ鱗」という家紋にヒント得て用いられた紋章のため、家紋の三つ鱗とも関係なければ、北條(北条)氏とも何の関係もありません。
因みに北条氏の家紋として用いられる三つ鱗紋は「北条鱗」という紋名で紋帖や家紋事典、家紋図鑑などでも掲載されている。
もちろん著書『日本の家紋大事典』にも掲載している。
鱗紋の基本形はこの三つ鱗であり、北条氏の鱗紋は少々ひしゃげた印象のものである。


鱗紋とは何か?
そもそも「鱗紋が何か?」ということだが、これは先日染色補正森本公式サイト内の「家紋研究」に「雨乞い象徴紋 成長の瑞龍「雨龍」」というタイトルで「雨龍紋」について書かせて頂いたがこの鱗紋のころも少し触れている。

鱗紋は定説では「龍、もしくは蛇の鱗を意匠化したもの」といわれる。
また、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)の山である三輪山(みわやま)を象ったものではないか?という説も存在する。
元々は家紋としてではなく、文様として用いられていたもので、実は古代から存在している。
古代遺跡の壁画などにもこの三つ鱗のようなものが描かれているものがある。
これが鱗紋の発祥かもしれないが、家紋の鱗紋との関係性は明らかではない。

mittuuroko.jpg
三つ鱗

houjouuroko.jpg
北条家鱗


ももいろクローバーZ
話が逸れてしまったが、他も今の家紋のブームの火付け役になっているものがある。
それは「週末ヒロイン ももいろクローバーZ(以下ももクロ)」である。
ももクロのロゴに四つの桃をあしらったものがある。
これが通称「ももクロ家紋」と呼ばれ、若い世代にも人気であり、「家紋」という名称が認知されるきっかけの一つにもなっているようだ。

momokuro.png
ももクロ家紋


雑誌による家紋の特集
また、昨年の11月頃に発売された「歴史人」の存在も大きいだろう。
『歴史人』2013年3月号「戦国武将の家紋の真実」。
『一個人』2014年12月号「日本の名字と家紋の謎」。
この二つは売れ行きがかなり好評で、いずれも即完売したようだ。
さらにこの二冊は再版までされている。
いずれも「家紋シール」のオマケ付きであり、家紋好きにはたまらない。


「#現代家紋」と家紋の簡単な歴史
そして今日(2/7)知ったのだが、Twitterで「#現代家紋」というハッシュで、様々なオリジナルの紋が投稿されていたのである。
それは「見たことあるあのマークを家紋に 「#現代家紋」http://togetter.com/li/626232などでまとめられている。
私がこれについて多く語る必要はない。
まずはリンク先をご覧頂きたい。

多くが「ロゴのような」ものでしかないが、いくつかは紋を理解して作成されている方もおられるようで、なかなか興味深いものもある。
家紋の発祥は平安後期の御所車(牛車)に付けられた紋章、今で言うナンバープレートのようなものから始まる。
これを「車紋(くるまもん)」という。
この車紋はやがて、個人の紋章となり、継承される特性を持つようになる。
そしてこれは公家全体に広がり、貴族階級に広がっていく。
さらに武家に広がりをみせ、江戸時代の頃には庶民にまで浸透していく。
紋の意匠の基本は江戸時代の初期頃には完全に確立される。
紋章上絵師の登場がこの頃である。今でいう、紋章上絵師はかつては「紋師」などと呼ばれ、紋そのものをデザインすることも多かった。
今で言うロゴデザイナーのようなものであろうか。
また、紋師だけではなく、絵師によるデザインも多かったようである。
江戸時代に「割付」という紋を描くルールが生まれた。
これは「ルールさえ分かっていれば、日本全国どこでも同じ紋が描ける」ということに繋がっていくためである。
つまり紋を描く需要が一気に高まったことを示している。
紋の形は江戸時代に最も発展したといえる。
この江戸時代に完成された紋は様々な形(実際に施された物や文献など)で現代に伝わってきているのである。

家紋は長い年月をかけて完成されたもの。
その素晴らしいデザインは現代でも色あせることがない。
しかしこの紋も江戸時代にすでにパロディー化されているのである。

江戸時代の文献に『新選紋所帳』(天保四年/1833年)という文献がある。
作者は山東京伝とされるもの。
これは当時の風刺などを紋の形状でパロディー化したものである。
この感覚に非常に近いものだと思った。


家紋とは何か
私は冒頭でも少し書いたが、これは非常に喜ばしいことだと考えている。
「家紋とはなにか?」
基本的な家紋の概念とは全く性質の違うものであるが、家紋に対して興味を持って頂けること自体、素晴らしいこと。
家紋とは読んで字の如く「家の紋」のことである。
厳密にいえば、「自分だけの紋」は家紋とはいわない。
「家の象徴の印」それがあくまでも家紋の定義であり、さらに「継承される」という特性がなければ、家紋としては成立しない。
堅っ苦しい言い方をすればこのハッシュタグである「現代家紋」という言い方は間違っている。
とはいえ、現代人は「家紋」というものを知らない方が非常に多い。
「家紋」が必要なくなった時代になってもう長い訳だから、致し方ないのかもしれない。
しかし家紋の歴史は千年という長い期間継承されてきている。
元々は文様だったものが一点の紋というデザインに集約され、デザインだけではなく、意味や意義を混め、継承していくもの、それが家紋。

今回取り上げた「現代家紋」で紋を楽しむのいい。むしろ大いに楽しんで欲しい。
でも、これをきっかけに自分の家の紋を知らない人はこれをきっかけに知って欲しいです。
そして次の世代に繋げて欲しいです。
これが私の願いです。




最後にちょろっと宣伝を。
『日本の家紋大事典』全国書店にて絶賛発売中!
現在発売されている家紋の本の中で一番多くの家紋を載せています!
今、最も売れている家紋本です!
詳しくはこちら http://omiyakamon.co.jp/nihonnokamondaijiten/
Amazonでも買えます!
↓をクリックして今すぐ購入♪(して頂けると嬉しいです)
日本の家紋大事典

京都着物まち歩き~平安京ゴーストバスターズ(染色補正森本企画)

2/2に染色補正森本の着物イベント企画として、
着物お手入れ講座&京都着物まち歩き」をおこないました。

大盛況でした。
午前の部は「京都着物まち歩き」
午後の部は「着物お手入れ講座」

今回、アフターレポートという形で、当日の様子をまとめました。
まずは「京都着物まち歩き~平安京ゴーストバスターズ」をアップしてます。
下記アドレスをクリックして是非ご覧下さいませ。

町歩きでは触れられなかった話なども私の視点で書いてます~

http://omiyakamon.co.jp/event/after/20140202/walk.html

真田氏、謎の家紋「月輪七九曜」を解く

日本家紋研究会では『月刊歴史読本』で連載を持っています。
私も時々書かせて頂いております。
現在発売中の『歴史読本2014年1月号』の「家紋拾遺譚~難読紋・奇紋の謎を解く73」では、私が執筆を担当しています。
「鞠鋏を家紋にした家の謎 蹴鞠の紋と蹴鞠に似た紋」と題して、鞠鋏紋について書かせて頂きました。
※サブタイトルの蹴鞠は鞠鋏の誤植です。
正しくは「鞠鋏を家紋にした家の謎 鞠鋏の紋と鞠鋏に似た紋」です。

以前にも当ブログのエントリーで鞠鋏について簡単に書かせて貰っています。
http://arkness.blog.fc2.com/blog-entry-19.html


真田氏の家紋
今回のエントリーで取り上げるのは「真田氏」の家紋です。
実はこれも以前に『歴史読本』で書かせて貰っているネタなのですが、新たに解釈しなおしてみたので、ここに記しておきたいと思います。
因みに掲載時は「家紋拾遺譚~難読紋・奇紋の謎を解く31 真田氏の家紋~人気武将の家紋・六文銭の変化」と題して、2010年に執筆しています。

寛政重修諸家譜(かんせいちょうしゅうしょかふ)によると、真田家が幕府に提出した使用家紋は六連銭(ろくれんせん:図版1)、雁金(かりがね:図版2)、洲浜(すはま:図版3)の三つである。
本来の定紋は雁金である。どうやら江戸に入ってから六連銭が定紋に昇格したようだ。
この三つについては『歴史読本』に書かせて頂いたので詳細は省かせて頂く。

真田家銭(六文銭/六連銭). 結び雁金 州浜
図版1:真田家銭(六文銭/六連銭) 図版2:結び雁金 図版3:州浜


さて、これら以外にも「割州浜(わりすはま)」「月輪七九曜(つきわしちくよう)」の使用も確認されている。
割州浜はなんとか図版は確認出来る。そこで私は図版4を制作し、著書『日本の家紋大事典』にも収録させて頂いた。(紋名は真田家割州浜とした)

真田家割洲浜
図版4:真田家割洲浜

問題は「月輪七九曜」である。
これが困ったことに図案がどこにも見当たらないのである。
『歴史読本』で書かせて頂いた時は図版5や図版6のような形状が「月輪七九曜」ではないか?と答えを出していた。
しかしその後、いろいろと考えた末、違う結果に辿り付くこととなったのである。

月輪に九曜 八曜離れ星に月
図版5:月輪に九曜 図版6:八曜離れ星に月


月輪七九曜の正体
真田氏は滋野氏から海野氏の流れにある。
滋野氏 → 海野氏 → 真田氏
真田氏の元々の定紋である「結び雁金」や「六文銭」もまた滋野氏からの流れによるものだ。
そして謎の紋である「月輪七九曜」もまた同じく滋野氏よりの流れで受け継がれているものである。
『群書類従』の「滋野氏系図」では滋野氏の家紋は「月天七九曜」となっており、これは「月輪七九曜」のことであろうと思われる。
そしてこの「月天七九曜」は「月天千九曜」の誤りだと考えられるのである。
「千」とは「千葉氏」を意味する。千葉氏の家紋といえば月星紋。
つまり「千葉氏の九曜」という意味の可能性があるということである。
紋名に氏族名の一部を付けるというケースは多々見られるから、これもその類いではないか、ということだ。
つまり、これは「月天九曜」ということになる。実際、「月天九曜」という名称は様々な文献で登場するようだ。
因みに「月天」は「がってん」とも読む。これは十二天における月天のことで、チャンドラのことである。
九曜は日曜星(スーリヤ)・月曜星(チャンドラ/ソーマ)・火曜星(マンガラ/マンガル)・水曜星(ブダ)・木曜星(ブリハスパティ)・金曜星(シュクラ)土曜星(シャニ/シャナイシュチャラ)・羅睺(らごう)星(ラーフ)・計都(けいと)星(ケートゥ)のことである。
つまり、「月天」とは「チャンドラ」のことである。月曜日ですね。
これが分かると話は簡単である。
つまり「月天九曜」というのは「九曜の内のチャンドラ」ということになる。
それにふさわしい紋がある。
それはこの「八曜に月(図版7)」である。

八曜に月
図版7:八曜に月

紋帖では必ず載っている紋。もちろん私の著書でも収録している。
この紋はやはり千葉氏が多く使っている。私自身の家紋調査でも千葉氏ではこの紋が使われているケースが多い。
中央にある月は「真向き月」と呼ばれるものだが、これが細身になると「月輪」となる。「月輪七九曜」にも繋がってくる。

っというわけで、「月輪七九曜」及び「月天七九曜」の正体は「八曜に月」でした。
「八曜に月」って、「九曜」じゃないじゃないか?
という声もありそうですが、「九曜の内が月天」と解釈すれば問題ありません。
つまり「九曜型」ということです。

ただし、これはあくまでも「七」が「千」だったという誤植が前提の話。
これが本当に「七」だったら、この説は成り立たないとは思います。
でも、十中八九、ミスだと思いますけどね。

では。






【追記】
考え直してみた。
「七」が「千」だったという考えについてだ。
「千=千葉」としているが、これも苦しい。
ここは素直に「七曜と九曜」で考えておくべきなのだろうか。

『日本の家紋大辞典』4月20日発売予定!

以前よりブログにてお伝えしている私の著書の発売など決定しましたのでご報告させて頂きます。


タイトル:『日本の家紋大事典』
著書:森本勇矢(もりもとゆうや)
監修:日本家紋研究会
出版:日本実業出版社 http://www.njg.co.jp/
定価:1680円(税込)

A5判サイズで収録紋は5676点です!
江戸時代の紋帖からの珍しい紋なども収録!
他書では見られない紋を多数収録しました!

「家紋てなに?」という初心者の方にこそ見て頂きたい!
理屈抜きで「楽しむ」ことの出来る家紋事典の決定版です!
一家に一冊、あると安心の家紋本です。

※表紙などの装丁はまだ出版社さまが現在制作中ですのでお見せ出来ません。

現在、amazonにて絶賛予約受付中!
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%AE%B6%E7%B4%8B%E5%A4%A7%E4%BA%8B%E5%85%B8-%E6%A3%AE%E6%9C%AC-%E5%8B%87%E7%9F%A2/dp/4534050682/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1364357458&sr=8-1

初著書が4月発売予定!

長らくブログを放置しておりました。

私の著書が4月に発売予定です。
正確な発売や詳細が決まり次第、当ブログにてご報告させて頂きます。
プロフィール

森本勇矢

Author:森本勇矢


京都市在住。40歳。
本業である染色補正の傍ら家紋研究家として活動する。
京都家紋研究会会長。日本家紋研究会副会長。
月刊『歴史読本』への寄稿をする他、新聞掲載・TV出演など。
著書『日本の家紋大辞典』(日本実業出版社)
家紋制作、家系調査などのお仕事お待ちしております。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
訪問者数
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1280位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
150位
アクセスランキングを見る>>
リンク
オススメ本

Twitter
カレンダー
01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。